2014年09月07日の日記

昨日は眼科にコンタクトをもらいに行って、こだまの券を買った。
すごく眠くて、久しぶりにとても蒸し暑い日だった。
眠かったけれど、このまま帰る気力も無く、シャトードールにごはんを食べに行った。
店内から見る外は綺麗だった。
パイナップルジュースとシチュウ、パン、わらび餅的なものを食べた。
店が広くて、適度に放置してくれるところがいい。
帰りにツタヤに寄って映画を借りた。『蜘蛛女のキス』と『存在の耐えられない軽さ』。
パソコンで観ようとしたら、ソフトが無いのか、信じられないことに観られない。
押し入れから10年くらい前のVAIOを引っ張り出してきて、動いてもらう。なかなか良い。
ミッドナイトから夜明けのシネマ。

『蜘蛛女のキス』の舞台は、アルゼンチンだと思っていたが、違うのだろうか。
ウィリアム・ハート演じるモリーナ、なんて魅力的なんだ。
実際、彼はこの作品でみっつくらいのすばらしい賞を取っている。
彼は努力家で、母親を大切にするいい子で、チャーミングで、とても親切なのに、ゲイだから人生に出口を見いだせない。
ゲイだけで馴れ合うのも、彼には醜いこと。
それがどのくらいエネルギーのいることか分かるから、魅力的なのだ、私には。
モリーナは革命なんて幻想だ、と言いつつ、最後にはそのために死ぬ道を選ぶ。
ただ、彼の出自が不明瞭で、それを選んだ動機はヴァレンティンへの愛でしかないように見えるのが、少し気になる。

『存在の耐えられない軽さ』は文句無しのうまさ。
68年、西側のムーブメントが勢いを増して変わろうとしていたプラハ
ここで『冗談』がこれよりも前の時代に書かれた作品であることに気づく。
ロックバンドの演奏に合わせてディスコで踊るテレザ、ソ連占領下、写真を撮るテレザ、技師と寝ようとして涙を流すテレザ、農場の飲み屋で踊るテレザは、どれもすばらしく、とりわけ、技師とのシーンが好みである。
最後、2人の死をサビナに言わせたのだけは少し残念だった。